2024 比叡山インターナショナルトレイル 50mile④(50km〜ゴール)

レースレポート

2周目は横高山をカットし、根本中堂から直接せりあい地蔵へ向かいます。

トラウマの2周目。なぜかというと、絶好調で2周目に突入した2022年の比叡山50mileの時、根本中堂から出発してすぐ、東堂へ向かう階段から突然腸脛靭帯が痛み出した経験があるからです。何とか痛みを我慢しながら走り続けたものの、ついには歩くのも辛くなってしまいました。何人もの選手に抜かれ、エイドでリタイアを宣言し収容されたときのむなしさと言ったら。荷物のある延暦寺まで搬送してもらった時にはすでに真っ暗で、何人もの選手が喜びながらゴールをしている姿がうらやましいやら自分が情けないやらで、知り合いにも会いたくなくてコソコソ暗闇に紛れて帰ったのを今でも鮮明に覚えています。

また痛みが出たらどうしよう…と、正直不安な気持ちもわいてきました。でも、まだ膝の痛みも違和感も無い。体もちゃんと動いてる。だったら今は前に進むことにだけ集中しよう!と再度気を引き締めていきました。

仰木のトレイルパートは遅いながらも登りもそれなりに走って林道&ロードパートへ。やっぱり下りが全然ダメ。ブレーキをかけまくってしまう。それなら登りで頑張ろうと思ったものの…滝寺からの登り返し、走れる傾斜なのに走れない。1周目は走っていたからあっという間に感じたのに、歩いてしまうと長く長く感じました。走れる緩い傾斜だけ走り、無理なところはパワーウォークと、とにかく止まらずリズムよく進むことに集中。そうしていると、後ろから迫ってくる2位の女子が。私が歩いている横を、力強いフォームで走って登っていきました。何とか私も走ろうと思っても、傾斜がきついところはつい歩いてしまう。なんて自分は弱いんだ、とすごく悔しい気持ちになりました。ただ、いつも抜かれてしまうと気が抜けて盛大にバテてしまうけど、今回は「まだ勝負はついていない。最後まで必死に追いかけるぞ!」と心は折れずにいれたのは成長。

そして、折り返しのロード登り。予想通りキツい、キツすぎる。この時間でこの地点だと、マイル・50km・23kmみな関門ギリギリなので、すれ違う選手が互いに励ましの声をかけながら進んでいました。すれ違いでは2位の選手ともさほど差がない。残り10km。

横川エイドへと続く砂利道登りはとにかく必死。ここも1周目は走れた傾斜なのに2周目は歩きも混ざってしまう。そして、必死すぎて小川に左足だけポチャリしてしまったのが、後で大変なことになるとも知らず…

その後、横川エイドまでの階段激登り。ここらへんからライトを使用。困ったことに、ここで急に足が棒のようになってしまいました。これはいつものバテているときのパターン。嘘。まじか。こんなところで止まるな自分。ただ、私だけでなく周囲も必死。なぜなら横川の関門が迫っています。マイルは19時30分だけど、23kmと50kmの関門は19時。エイドのほうからは、「あと少しがんばれ!関門間に合うよ!」という声が聞こえてきます。手すりを使いながらなんとか横川エイドに到着。私が横川のエイドについたのがちょうど19時で、その後すぐ23km、50kmの関門が封鎖されていました。少しでもエネルギーを摂らないとと思い、エイドではバナナ2本摂取。そしたらなんと一気に元気に。バナナすごい。

横川林道の下りはとにかく必死。途中から左足の裏から激痛がするけど、気のせいだと思い込んで足を動かすことに。ゴール後靴を脱いだら、水でぬれてふやけた左足裏の皮がべろりんちょしていました。それでも腸脛靭帯の痛みは無し。いける!

そして、ついにラストの登りへ。これが地獄でした。最後だしプッシュしなきゃいけないのに、足が動かない。何なら途中で立ち止まってしまうことも。当然2位の選手の姿は見えない。たった2km、されど2km。もうその場に座り込みたいくらい限界だったけど、とにかくゴール目指して必死に前へ進みました。会場の光が見えた時、どれだけほっとしたことか。レースに出る前は、会場に戻ってこれた時には、きっと達成感や充実感でいっぱいなんだろうと思っていたけど、実際思ったのは「なんで最後足止まっているねん自分!」というくやしさでした。

デコさん撮影

11時間3分41秒、女子3位でゴール。

シンタローさん撮影

1位の選手は遥か先で、2位の選手にも追いつくどころかむしろ差を広げられ。自分の中ではこれがいっぱいいっぱいな結果だけど、それでもトップクラスの選手たちとは大きな差がある。

最後まで攻めたかった。

もっと戦いたかった。

まだまだ自分は弱い。もっと強くなりたい。でも、まだまだ未熟だからこそ成長の余地あり。この悔しい気持ちを忘れないでいよう。そう思いました、私のモットーは『苦手は伸び代』です。そして、比叡山ITRのキャッチコピーは『挑め、己の限界に』。挑んで限界突破したぞー!!

ゴール後は悔しさでいっぱいだったけど、時間がたつと完走できた喜びがひしひしとわいてきました。これまで50km以上のレースでは盛大にばてるか足を壊してDNFかのどちらかだったので、今回80km気持ちを切らさず走りきれたことは、ロングに苦手意識のあった自分にとって大きな自信になりました。2年前はゴールさえできなかった比叡山50mile。完走できてすごく嬉しいです。今年がまぐれだったとならないよう、来年はぜひ2個目の盾をゲットしにいきたいと思います。

きつくてきつくて仕方がないけど癖になる比叡山。今年で10回目の開催でしたが、これからも関西最大級のトレイルレースとして、末永く続いてほしいです。大会運営スタッフ・ボランティアの方々、改めて本当にありがとうございました。

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