レースの時の生理対策

トレイルランニング・スカイランニング

2戦連続で生理が被った話

生理痛の重さには個人差があります。私はおそらく中程度。主な症状は腹痛とめまい・むくみで、生理1~3日目は日常生活がつらいほどですが、それ以降はぐっと辛さが和らぎ、さほど影響なく日常生活を過ごせる程度です。

9月のGrigneSkymarathon(イタリア)は生理予定日の一週間前。それなのにレース前日に生理がきてしまいました。生理が遅れることがあっても早まることはほとんどなかったので、「よりにもよってなぜ…」とショックでした。ヨーロッパ遠征は時差が大きく体内リズムが大きく乱れるので、それによってホルモンバランスも乱れたのかもしれません。

二日目とレースが被るのは初めて。気にしないようにしようと思っていても体は正直で、下りはともかく、登りで息がすぐに上がり、いつもなら走れるような傾斜でもすぐ歩いてしまいました。生理の影響なのか高山病なのか、はたまたどっちものなのか、標高2000mを超えるとめまいがひどかったです。下りは下りで腹痛がつらく、漏れていないかも気になりながら走っていました。順位を狙うのではなく、『山を楽しみながら無事に下山する』と目標を変更して走ったので、レース自体はとても楽しかったのですが、タイムは目標より大幅に遅く、「2日目に激しい運動をするもんやないよなぁ」とレース後にすごく思いました。

10月のキナバル国際クライマソン(マレーシア)は、このままだと2日目とレースが被る計算。2日目で標高4095mまで登るのはリスクが高すぎる。そのため、ピルを服薬して生理日をレース後にずらすことにしました。できればレース前に生理をずらしたかったのですが日程的に難しかったです。レースのときは生理前と同じ状態なのでむくみはつらかったですが、経血がないだけで随分と気楽でした。

生理とレースをずらす

★ピルの服用

レース中生理を気にする必要がないのですごく楽です。ただ、生理をずらすためのピルは保険適応外となるため料金は結構かかります。私の場合、1シートで5000円前後(診察料込み)のことが多かった記憶です。また、生理周期をずらすためピルは人によって副作用があります。私は軽い吐き気とむくみの副作用があります。そのため、生理の辛さが副作用よりひどい、レース予定日が生理1~3日の場合だけピルを服薬します。

飲み忘れるとホルモンのバランスをくずして出血したり、生理がきてしまったりことがありますので、飲み忘れないように注意です。数ヶ月先、またはあと数日で来る予定の生理を移動することは確実でないため、直前の生理が来たら早めに受診する必要があります。

①生理を前にずらす

個人的に1番のおすすめはこれ。ずらしたい生理の一つ前の生理開始日~5日目までにピルの服用を開始して、最低10日間飲み続けます。服用終了後2~4日位で生理が始まります。

メリットは、生理を避けたい時期にピルを飲まなくて済むので、副作用なく過ごすことができます。デメリットは、必ずしも確実とは言えないということです。ほとんど失敗はないですが、服用後1週間も生理が来ない場合もあるそうです。また、前回の生理の5日目から服薬をスタートするため、早めの受診が必要です。

※画像はあくまで目安です。産婦人科を受診し、お医者さんと服薬の仕方を相談してください。

生理を後ろにずらす

生理予定日の5日前位より薬を飲み始め、遅らせたい日程の最終日までのみ続けます。服用終了後2~4日位で生理が始まります。

メリットは月経を早める方法より確実な方法だということです。また、生理理予定日の約1週間前からでも対応できる可能性があるため、「うっかり準備を忘れていた!」という場合でも間に合うかもしれません。デメリットは、大事なイベントの期間中もピルを飲み続けなければならないということです。吐き気などの副作用がきつい場合は、レースを万全の体調でのぞめない可能性もあります。

※画像はあくまで目安です。

被ったときの対策

①タンポン+ナプキン

生理日3日目以降の時はタンポンとナプキンで乗り切ります。レース直前にトイレに行ってタンポンを入れ、薄手のナプキンをします。私のお気に入りは、ソフィのSPORTSシリーズの羽根つきです。

タンポンの使用時間は、一般的に4〜8時間が目安です。8時間を超えて使用するとトキシックショック症候群(TSS)のリスクがあるため危険です。そのため、6時間以内に完走するようなレースならともかく、それ以上かかるレースの場合はレース途中でタンポンを抜いて、その後はナプキンのみで走ります。交換用のナプキンはジップロックに入れてウエストポーチに入れています。レース途中の仮設トイレではサニタリーボックスがない場合が多いため、ジップロックにはサニタリー用の黒いゴミ袋を入れておき、交換したナプキンはそこに入れておきます。レース中に汚れた手でタンポンを入れるのは怖いので、タンポンをレース中に交換したことはありません(あまりロングレースに出たことがないというのもあります)

タンポンを入れるのにはコツが必要なので、レースの時以外の生理の際に練習しておくことをおすすめします。変な入れ方をすると違和感や痛みがあったり、きちんと吸収せず漏れてしまったりします。私の場合、特に多い日用のタンポンならナプキンにほとんど経血がつかないくらいで走ることができています。羽根つきでないと、汗を吸収しずれて気持ち悪くなるので、いつも羽根つきのナプキンを使用しています。

遠征中仲良くなった海外選手に「生理とレースが被った時にどうしますか?」と聞いたところ、「いつも月経カップを使用しているよ」と教えてくれました。私は使用したことがないのでわかりませんが、こちらも活用出来たら便利かもしれません。

レース中トイレのあるエイドステーションの場所をしっかりチェックしておきましょう。

お腹を冷やさない対策

生理の時に辛いのが腹痛です。お腹が冷えないために、またナプキンがずれないために、私はおへその上まで覆うようなショーツをパンツの上に履くことが多いです。また、ランニング用ショートタイツもぴっちりしているのでナプキンがずれにくいです。もし漏れてしまった場合を考えて、パンツは黒、上の服は赤や黒を選んでいます。

冬場の練習と生理が被るときは、おへその下や背中にカイロを貼ることもあります。

開き直って無理しない。

生理の前、途中はホルモンバランスが乱れ、どうしてもマイナス思考になってしまいがちです。ただ、考えすぎると余計にしんどくなるので、レース中は景色に目を向けるなどしてなるべく考えないようにします。(それでもしんどいもんはしんどいけれども)そして、レースのタイムや順位が悪かった場合は、生理のせいにしてしまいます(笑)

また、生理とレースが被ったけれども、生理だった分序盤のペースが抑えられて、後半の失速がマシになりうまくいったレースもあるので、必ずしも生理だからといってうまくいかないとは限らないかも?

大前提としてどんな競技でも健康第一。途中でしんどくなった時には無理せず止めるという選択肢を取ることが大事です。正直、レースならともかく、普段生理1~3日目の時はしんどいので練習しないか、してもウォーキング程度です。練習しなきゃと山に行ったものの、貧血の症状がひどくて「こりゃだめだ…」と山を引き返したこともあります。反省です。

終わりに

生理は女性である以上起こりうるもの。振り回されるのではなくうまく付き合っていけるよう、自分自身がもっと生理について理解を深めないとと思っています。

また、これは私の願いなのですが、指導者にも生理についての理解がもっと深まってくれると嬉しいです。まだまだ日本では生理はタブー、指導者が異性である場合特に、打ち明けにくい雰囲気があるように感じます。生理がこないなんてもっての外。特に若いころの無月経は、選手生命はおろか生涯に渡って影響が及ぶ恐れがあります。生理について気軽に相談できる環境が、女性アスリートにとっては大切だと思います。

と、偉そうにいいつつ私自身の生理についての知識もまだまだなので、おすすめの対策等あれば、ぜひぜひ教えてください。人生常に勉強だなぁ。

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