『気持ちの持ち方一つで楽しいか・楽しくないかが変わる』

トレイルランニング・スカイランニング

「やり切った!出し切った!」

2025 Skyrunner® World Series
5月 UEDA SKYRACE(日本)3位
6月 MINOTAUR SKYRACE(カナダ) 開催中止
7月 TATRA SKYMARATHON(ポーランド) 6位
9月 GRIGNE SKYMARATHON(イタリア)  21位
10月 MOUNT KINABALU INTERNATIONAL CLIMBATHON(マレーシア)6位
11月 SKYMASTERS MARATO DELS DEMENTS (スペイン) 33位
年間ランキング 19位

@MARATÓ DELS DEMENTS
@MARATÓ DELS DEMENTS
@MARATÓ DELS DEMENTS

これまでの私を知る人は、ゴールした時の写真を見たときに「あれ?くっすん泣いてへんやん。」と思ったかもしれません。最終戦のSKYMASTERS MARATO DELS DEMENTSは33位、年間ランキングは目標としていたトップ10に及ばず19位。これまでの私なら「目標を達成できなかった。悔しい、情けない。」と泣いていたと思います。ただ、今回ゴールにたどり着いたときに感じたのは「やき切った!出し切った!」ということ。1年を通じて戦い抜けたことを幸せに感じていました。

そのような達成感や充実感を味わうことができたのは、この挑戦を通じて『気持ちの持ち方一つで楽しいか・楽しくないかが変わる』ということに気づけたからです。他人軸な考え方から自分軸な考え方に変わったからこそ、笑顔でシリーズを終えることができました。

他人軸な考え方で苦しんだころ。

他人軸は、他人の評価や期待を基準にして行動する考え方。私はこの考え方が強く、他人と自分を比較しては「自分はダメだ…」と落ち込んだり、思ったような成績が出ないと「もっと努力しないと…」と自分で自分を責めたりしていました。たとえ成果が出ても「もっとできたのではないか」「まだ足りない」と思ってしまうことが多かったです。

別に、実際誰かに責められたことはありません。むしろ、私の周りは「悔しい、情けない…」と落ち込んでいるときに、「情けなくなんてないよ!よく頑張った!」と励ましてくれる素敵な人たちばかりです。人間関係にはとても恵まれており、だからこそ今日まで競技を続けることができています。

そのような環境にいたから、別に思うような結果が出なかったとしても責めてくる人なんていないのに、たとえ責めてくる人がいようとも、そんな人は私の親しい人ではないから気にする必要なんてないのに、期待を裏切りたくないと勝手に責任を感じてしまっていました。

他人軸な考え方が全て悪いというわけではなく、そのような考え方だったからこそ、自分の課題を見つめ・分析し、もっと上へと努力することができたのだと思います。ただ、やっぱり他人軸で考えていると苦しむことが多く、いつしかレースでは結果やタイムに囚われてしまい、純粋に山を楽しめてない自分がいました。

2024年スカイランニング世界選手権のゴール後。日本代表として出場させてもらったのに、思うように走ることができなかった。結果を残せなかった。自分を責めて顔を上げられませんでした。

人生をかけたいことを見つけた。自分軸な考え方へ。

詳しくは過去の記事に書いていますが、 Skyrunner® World Seriesに参戦しようと思ったのは、とあるシリーズ戦のとあるレースの映像に一目ぼれしたことがきっかけでした。写真や動画を見るだけでもニヤけてしまう景色に実際行けたら、どれだけ感動するんだろう。人生をかけてでも挑戦したいと思いました。参戦する上で決めたモットーは『見たい景色を見るために』。個人での参戦。自分のための参戦。「自分が楽しいと思えたらそれで良し」と、自分軸で考えていくようにしていきました。

10年以上運転していない筋金入りのペーパードライバーで、運転なんて怖いし大嫌いだった私が。英語はアレルギーを自称するほど苦手で、翻訳アプリさえ使えればいいと話す努力さえしなかった私が。超がつくほどの面倒くさがりで、海外一人旅なんてしようとも思わなかった私が。

運転の練習をして、国際免許まで取って、ヒーヒー言いながらも海外で運転するようになり。拙い英語ながらも必死にコミュニケーションをとるようになり。コツコツと遠征計画を立てては海外一人旅に何度も繰り出して。やりたい夢があれば、人は変われるもんだなぁと自分でも驚いています。

もちろん結果が出れば嬉しいですが、あくまで一番大切なのは見たい景色を見れるかどうか。『見る』というのは目で捉えるという意味だけでなく、経験するという意味もあります。美しい景色が好き。登り切った時の達成感が好き。下っているときのスリル感が好き。

Skyrunner® World Series戦では、どんなレースであっても美しい景色に目を向け、楽しみを見つけながら、笑顔で駆け登り・駆け下ることができました。

@UEDA SKYRACE 大好きなレースがワールドシリーズの一戦となってくれてとても嬉しかったです。ゴーロ大好き!
@MINOTAUR SKYRACE 大会はワールドシリーズ史上初の中止で残念だったけれども、その分海外選手とたくさん交流したり、雪のロッキー山脈を楽しんだりできたので、それはそれでよい思い出に。
@TATRA SKYMARATHON 美しい稜線の景色、海外でのワールドシリーズ戦初の表彰台からの景色はとても素晴らしいものでした。
@GrigneSkymarathon こんな急なところを登ったり降りたりするのは競技人生で、いや人生で初めて!感動と驚きの連続で大興奮でした。
@Mt.Kinabalu International Climbathon 人生初の標高4000m越え。そこから見えるのは絶景でした。

旅の終わり。SKYMASTERS MARATO DELS DEMENTS 。

最終戦のSKYMASTERS MARATO DELS DEMENTS は、強風による寒さか、脱水か、オーバーペースか、原因はいろいろあると思いますが、半分もいかない18kmから体が思うように動かなくなりました。時にはめまいがひどく、立ち止まることもありました。それでも「夢にまで見た舞台に今、自分はいるんだ。」と心はずっと満たされており、一度もゴールを諦めることはありませんでした。我ながら、どの写真でも良い顔をしているなぁと思います。ゴールしたあとは達成感に加え、「1年をかけたチャレンジが、ついに終わったんやなぁ…」と感慨深いものがありました。ほぼ毎月の海外遠征は想像以上に心身への負担が大きく大変でしたが、その苦労を大きく上回るほどの幸福感を味わうことができました。思い切ってSkyrunner® World Seriesにチャレンジして良かったと心から思います。

@MARATÓ DELS DEMENTS
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感謝、そして伝えたいこと。

挑戦すると決めて一歩踏み出したのは自分ですが、挑戦を達成できたのは、大勢の方の支えがあったおかげです。日本では様々な方が応援やサポートをしてくれましたし、現地でもたくさんの方が助けてくれました。素晴らしい経験ができたのも、大会を開催してくれる運営の方々がいたからです。支えてくれた方々への感謝の気持ちを忘れずに、そして自分自身も誰かの支えとなれるように、これからより一層心がけながら生きていきたいと思います。

最後に、私から伝えられることがあるとしたら、もし挑戦したい夢や目標がある方がいれば、ぜひ思い切って一歩踏み出してみてほしいということです。やらない後悔はずっと残るけれども、挑戦することで何かが確実に変わります。その変化は自分自身の人生の中で、かけがえのないものとなります。今回の私の挑戦が、もし誰かの挑戦のきっかけとなってくれればすごく嬉しいです。

@MARATÓ DELS DEMENTS
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